春から愛犬と気持ちよく歩きたい、八ヶ岳周辺の山
私たち自身も日頃から様々な山に登りますが、愛犬連れのお客様から「犬と一緒に、無理なく登れる山はありますか?」というご相談をよくいただきます。
八ヶ岳周辺には本格登山の山も多い一方で、犬と一緒に景色を楽しみながら歩きやすい山もあります。ただし、同じ“歩きやすい山”でも、足元の質、混雑、風の強さ、岩場の有無で、犬連れとの相性はかなり変わります。
そこで今回は、バウムコレクションがお客様にご案内しやすい山として、飯盛山・横尾山・美し森〜天女山・日向山・霧ヶ峰の5つをまとめました。
もちろん、犬の年齢・体格・脚力・暑さへの強さで向き不向きは変わります。特に春先は、朝夕の冷え込みや残雪、ぬかるみもあるため、人にとっての“軽い山”が、そのまま犬にも軽いとは限りません。
1.飯盛山|はじめての犬連れ登山でも選びやすい、景色のいい定番

犬連れで「まず一座目」としてご案内しやすいのが飯盛山です。
見た目にもわかりやすい優しい山容で、山頂付近は開けており、歩いていくほど景色が気持ちよくなっていきます。八ヶ岳、富士山、南アルプスまで見渡せる日もあり、短めの行程でも“山に来た感じ”がしっかり残るのが飯盛山の強さです。
ルートの取り方で所要時間は変わりますが、短めなら数時間でまとめやすく、体力に合わせて調整しやすい山でもあります。
犬連れで良い点
- 景色に対して歩行時間のバランスが取りやすい
- “今日は少しだけ歩きたい”という日でも成立しやすい
- 春から初夏にかけては、足元の草花も気持ちがいい
気をつけたい点
- 風が抜けやすい日がある
- 時期によっては混みやすい
- 雨天後はぬかるみ箇所がある
2.横尾山|静かに歩きたい方に合う、稜線の気持ちよさが光る山

横尾山は、派手さよりも“静かな山の気持ちよさ”が際立つ山です。
信州峠から入り、なだらかな登山道を進んでいくと、途中で草原が開け、そこから先は見晴らしのよい稜線歩きになります。瑞牆山、金峰山、富士山、南アルプスまで広がるパノラマがあり、春から初夏は花の表情も加わります。
犬と歩くなら、人の多い山より、落ち着いて歩ける山がいいという方に向いています。
犬連れで良い点
- 序盤は比較的穏やかで、リズムを作りやすい
- 稜線の見晴らしが良く、満足感が高い
- にぎやかすぎない山歩きがしやすい
気をつけたい点
- 山頂手前は岩が増える
- 駐車スペースが大きくない
3.美し森〜天女山|“少しだけ”にも“しっかりめ”にも対応しやすい

美し森〜天女山は、犬連れの組み立てがしやすいコースです。
美し森だけなら短時間で景色を楽しみやすく、もう少し歩ける方は天女山までつないで、八ヶ岳南麓の空気をゆっくり味わえます。派手な急登で押し切る山ではなく、森・沢・牧草地といった風景の変化を感じながら進むタイプです。
「犬の様子を見ながら、短く切り上げるか、もう少し歩くかを決めたい」という方にはかなり使いやすい選択肢です。
犬連れで良い点
- 美し森だけでも一日が成立しやすい
- 体力に合わせて行程を調整しやすい
- 清里周辺の立ち寄り先と組み合わせやすい
気をつけたい点
- 美し森の短い登りでも段差が続く箇所がある
- ロングで歩く場合は見た目以上に装備が必要
- 春先は地面の水気が残る日がある
4.日向山|一度は連れて行きたい絶景。ただし、最後まで気を抜かない

日向山は、犬連れで行ける山の中でも、景色の印象が特に強い一座です。
樹林帯を抜けた先に現れる白い砂の雁ヶ原は、山の上とは思えない景色で、初めて訪れる方はかなり記憶に残ります。北杜市街と八ヶ岳、そして甲斐駒ヶ岳をあわせて眺められる日の開放感は、この山ならではです。
犬連れで良い点
- 樹林帯の歩きは比較的リズムを作りやすい
- 登り切ったあとの景色の満足感が非常に高い
- “八ヶ岳滞在の印象的な一日”になりやすい
気をつけたい点
- 山頂から少し離れると急な斜面と滑りやすい砂利がある
- 足元の安定しない場所が苦手な犬には向き不向きがある
- 時期や時間帯によっては人が多くなる
5.霧ヶ峰|犬と歩ける“高原”としては優秀。ただし、ルール確認が前提

霧ヶ峰は、厳密には“ひとつの山”というより、高原一帯をどう歩くかで印象が変わる場所です。
犬連れで考えるなら、高低差を詰める山というより、風景の中を長く気持ちよく歩けるエリアとして捉える方がしっくりきます。春から初夏にかけての高原歩きは本当に気持ちがよく、開放感だけならかなり上位です。
ただし、ここはルール確認が前提です。八島ヶ原湿原周辺の遊歩道・木道は、ペット連れの方が遠慮する区間とされており、抱っこやケースでも対象になる扱いがあります。“霧ヶ峰ならどこでも犬OK”ではありません。
犬連れで良い点
- 開放感が強く、長めに歩いても気持ちが切れにくい
- 高原らしい景色を楽しみやすい
- コースを選べば、犬とのハイキング満足度は高い
気をつけたい点
- 犬同伴の禁止区間がある
- 電気柵がある場所では短めのリードが安心
- 標高が高いので風・寒さ・日差し対策をしっかりと
バウムコレクションが考える、犬連れ登山で大事なこと
犬と山へ行く日ほど、山そのものよりも、その日の条件が大事です。
- 朝の冷え込みはどうか
- 前日に雨は降っていないか
- 観光シーズンで混雑しそうか
- 犬が最近しっかり歩けているか
- 帰ったあとに足を洗いやすいか
どの山を選ぶか迷ったら
- まず一度、気軽に歩きたい → 飯盛山
- 短くも長くも調整したい → 美し森〜天女山
- 静かな稜線歩きが好き → 横尾山
- 景色の強い一日を作りたい → 日向山
- 高原らしい開放感を楽しみたい → 霧ヶ峰(ルート確認前提)
まとめ
愛犬と登る山は、ただ標高や有名さで選ぶものではありません。
景色の出方、足元の質、人の多さ、風、そして犬のその日の調子まで含めて、“ちょうどよく歩ける山”を選ぶと、一日の質が上がります。
八ヶ岳周辺には、その“ちょうどよさ”を見つけやすい山があります。
バウムコレクションへお越しの際は、宿での時間だけでなく、ぜひ愛犬との山歩きも旅の一部として楽しんでみてください。
※ご注意
登山道状況、駐車場、冬季閉鎖、ペット同伴ルールは季節や管理状況で変わることがあります。出発前に必ず最新情報をご確認ください。